歯舞漁協指導漁業士の宮下 利明部会長は、歯舞ハタハタ増殖委員会の会長さんでもあります。
歯舞ハタハタ増殖委員会は、平成14年に宮下さんが呼びかけ人となり、底建網部会、小型定置網部会、待網漁業部会、沿岸刺網部会の4部会が集まって発足し、ハタハタの人工授精、海中自然孵化放流事業に取り組んでいます。
ハタハタ増殖委員会を結成以前に、歯舞漁協では平成6年に底建網部会が最初に放流事業を取り組みました。
宮下部会長は「ハタハタは歯舞では元々たくさん獲れる魚ではありませんでしたが、平成5年に大きな来遊があって獲れ始めました。せっかくの資源だから大切にしなくてはと、翌年「釧路機船組合」のハタハタ増殖事業を見に行きました。
それで自分たちも受精しているブリコを回収して孵化させ、水槽で15〜20mmまで飼育して試験放流しました。平成7年の4月に3000尾、翌年の4月に5000尾と、微々たるものですが、資源のことを考えて自分たち自らが取り組んだという試みに意義があったと自負しています」と宮下部会長は話します。
漁師もただ魚を獲りっぱなしではいけないと、自分たちの手で海を守るという資源保護への意識を高めていければと、日々努力をしております。
写真で見る資源保護の取り組み
STEP1:漁獲したブリコで受精! | STEP2:受精した卵を孵化! |
STEP3:稚魚を放流するための準備! | STEP4:稚魚をいざ放流! |